不明水調査

不明水調査とは?

不明水調査とは本来見込んでいない下水が下水道に流入する(ゲリラ豪雨等の雨水・地下水等)と、下水が溢れたり、下水道施設に被害を与えたりするため、下水道管内の流量を急激に増加させる不明水の発生源となる下水道管のクラックや宅内配管の誤接合の場所を事前に発見するための調査です。下水道が正常に機能するには計画的な不明水調査が必要です。

不明水調査の種類と特徴

本管調査

地下水を主体とした、侵入箇所をTVカメラを使い、視覚的に特定する調査です。視覚的に特定することで、補修工法が確定しやすい調査となりますが、地下水量が多い時期が調査に適してしています。

本管調査

取付管調査

TVカメラや送煙調査のデータを用い、侵入箇所を特定する調査です。カメラヘッドとクローラーに付いた発信機で距離を測り、コンクリート等で舗装されて塞(ふさ)がった汚水桝(ます)である、"不明桝"の場所を特定することも可能です。

取付管調査

宅内誤接調査

音響法による排水系統確認と、撒水による誤接続を確認する調査です。配管だけではなく、外流しやすい公共桝の状況も併せて調査します。

宅内誤接調査

本管送煙調査

主に取付管からの侵入水路の確認を昇煙度、昇煙箇所から特定する調査です。雨水侵入水の多いブロックを対象に実施します。

本管送煙調査

広域不明水の調査

ペンタフシステムを使い、多数のチップを管路施設内に同時に撒き、測定値から不明管の分布を調べることが可能です。0~2m(または10m)スパンを、1分間隔で40日間計測し、詳細なスクリーンマップを制作します。